Cさんは、時給750円のバイトで1歳の子どを抱えての生計を立てている。親類にも協力者はだれ一人いない。そんなCさんが裁判員に選ばれた。
Cさんの自宅は地方裁判所から離れているので、普段預けている保育園に預けることができず、日当より高い保育料を払って一時保育所に預けての裁判員任務となった。
そのため、裁判員期間中はバイトだから当然会社から給料も出ないし、日当より高い保育料によって家計を圧迫されてしまった。5日間に及ぶ裁判員任務だったため、勤務先から解雇されてしまった。3日間過ぎても終わらなかったため新しい人を雇ったというのが理由という。
なのでお金が底をついてしまったCさんは借金しながら生活することになった。新しい職場はほどなくして見つかったものの、当面の生活費のため50万円の借金を背負ってしまう。新しい職場での給料も見習い期間であったため時給680円しか出ず、返済もままならないため新たに10万円借金しなくてはならなくなった。
1年後、借金は雪だるま式に増え、250万円になってしまった。どこからも支援を受けられないCさんは裁判員任務を恨みつつ、自己破産を申し立てることになった。
裁判員の悲劇第3回
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