2009年9月アーカイブ

 なかなか順調にいっているように報道するマスコミ各種。そして、NHKはこともあろうにこんなことにしている。

(読売新聞記事より引用)
 山岸憲司・日弁連副会長が25日、長野市で開かれた関東弁護士会連合会の定期大会終了後の記者会見で、千葉地裁であった強盗傷害事件の裁判員裁判に関するNHKの報道を「被害者を現場に連れて行き、犯行状況を話させるなどしたことは行き過ぎだ」と批判した。

 山岸副会長は「ニュースを見た裁判員と見ない裁判員では事件の印象が違ってくる。裁判員は法廷で出される証拠や証言に基づいて判断すべきで、報道のあり方には慎重を期してほしい」と話した。

 裁判は14~18日に開かれた。NHKは、被告の窃盗を目撃して制止しようとし、被告にかみつかれてけがをした男性を取材。インタビューを14日夕のニュースで放送した。男性は現場で状況を語り、傷跡を示すなどした。被告側は公判で事実関係を認めたが、強盗傷害罪には当たらないと主張。地裁は、判決で同罪の成立を認めた。

 NHK広報局は「裁判の公正を損なうことのないよう十分配慮して、取材・放送した」としている。

 覚せい剤取締法違反の事件で、覚せい剤が多いほうに懲役3年、少ないほうに5年という判決結果が出てきた。当然、検察が出した求刑に基づくものでしょうけど、このむずかしさを裁判員に押し付ける結果となっている。

 強いて言えば、どっちの裁判員が優秀でどっちの裁判員が劣っているかの話題にもなるわけです。こんな思い出にしたくない出来事、生じたくないですよね。

 だから、裁判員制度の廃止は必須です。民主党のマニュフェストにはありませんので、これからの政権は信用していません。

 蛇足になりますが、今回の総選挙で当選した議員に8月分の給料の全額が支給されたといいます。すなわち私たち、ワーキングプアからみるとたった2日で1か月分の生活費が稼げるという感覚です。私たちは日本で生きてはいけないんでしょうか

 青森地裁での裁判員裁判では、判決後の記者会見に6人中4人が参加したという記事がありました。すなわち2人がエスケープを認められたわけです。

 性犯罪の裁判員の後で記者会見するというのは非常に酷であるだけに、誰もがエスケープしたいところなのですが、なかなかそうはいかない状況であることもうかがえます。

 今後はここでレポートしきれないほど多くの裁判員裁判が同時に行われるので、PTSDや評議中のパワハラ等が心配されます。

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