彼は、日常から6時半に出勤して23時に帰宅、休日も同じように仕事をしている。そんな彼が裁判員に選ばれた。会社で時間の手当てができずに裁判員の日を迎えた。この日は4時に出勤してとりあえず処理すべきものを済ませてから裁判所に出向く。
18時、裁判員任務を終えると会社に向かいその日の業務に移行する。終わるのは翌朝4時。3時間会社で仮眠をとってまた裁判所へ。
裁判員任務が始まってから5日たっても審理が終わらず、彼の疲労は極限に達していた。にもかかわらず、彼の代わりに仕事ができる社員がいないため同じような日々を過ごす。
8日目の公判終了後、彼は裁判員席でぐったりしていた。意識が全然なく、救急車で近くの病院に搬送されたが、その日の19時に死亡が確認された。
裁判員の悲劇第1回
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