見事に痔を切っての手術

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 ついに手術当日、この日は食事はない。

 一番最初の行事は「浣腸」。手術中の失禁を未然防止するためだ。とりあえず物は出た。出したいだけ出したつもり。そしてシャワーを浴び、手術着に着替え、点滴を開始して、午後の出演に備える。そして、最後の小便出しを終了したのち手術室前に待機する。

 ついに手術室に案内される。ステージを駈けあがるかのようにゆっくりと手術台に乗る。こんな手術、人生で初めてなのだ。そして、酸素マスクのようなものを当てられ、閉鎖循環式全身麻酔を受けて気を失う。

 麻酔の特性から、手術が終わるとすぐに麻酔から覚める。エレベーターに乗せられた段階で完全に麻酔から覚め、部屋に戻されるのがよくわかった。部屋に戻ると既に酸素マスク、そして紙おむつをしてからパジャマを着せられる。そして、ここから暑さと痛さとの戦いが始まった。

 カーテンは全開にした、とにかく暑い。酸素マスクは3時間吸わなくてはならないからだ。痰がかなり出た。麻酔で肺に負担がかかるからだ。そして点滴の負担も重くのしかかる。しかしながら、麻酔後に比較的すぐに歩けるようになるというのが私についた耐性。点滴は1日目が終了して、静脈内留置針(針刺し事故防止機構深型)が採用されていて、三つ又結節から先だけ明日持ってくるという段取り。

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