裁判員の悲劇第5回

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 Eさんは、引きこもりの息子を抱え、毎日悩む生活を送っていた。そんな矢先、息子が裁判員に選ばれた。事前調査票では引きこもりなので裁判員に選ばないでほしいと記述して提出したが無視された形だ。
 Eさん息子に説得を試みる一方、裁判所に「息子が裁判所に出廷する手助けをしてほしい」と懇願したが、「裁判所に出廷させるのは親の責任であり、裁判所にはそんな余裕はない。」と一蹴された。Eさんは引き続き引きこもり状態から脱するための試みをするが、残念ながら期待した成果は得られなかった。
 とうとう呼び出しの日がやってきた。最後と思って息子に説得するが、「10万円払えばいいんだろ」といって一向に出ようとしなかった。仕方がなく今回は10万円の科料としたわけであるが、Eさんはまたいつ呼び出し状が来るのかわからないという状況に怯えながら過ごしている。

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このページは、さんまんが2007年4月22日 17:45に書いたブログ記事です。

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